webデザイナーとグラフィックデザイナーの違いは?なるならどっち?
Webデザイナーに興味があるけど、グラフィックデザイナーという言葉も良く耳にします。
そもそも何が違うのでしょうか?
また、目指すとしたらどっちがいいと思いますか?
デザインといっても、Webデザイナー・グラフィックデザイナー・モーショングラフィックデザイナーなど、デザイナーという名の職種は沢山ありますよね。
中でもWebデザイナーとグラフィックデザイナーの違いが良く分からないという声を良く聞きます。
興味はあるけどどっちがどう違うのか気になる人も多いかと思います。
そこでこの記事では、Webデザイナーとグラフィックデザイナーの仕事内容の違い、求められるスキルの違い、それぞれの将来性やどっちを目指すのが良さそうかなどを解説していきます。
今後Web業界の世界で活躍したい方の参考になれば嬉しいです。
Webデザイナーとグラフィックデザイナーの仕事内容はどう違うの?
グラフィックデザイナーは、テキスト、画像、色などの要素を組み合わせて、デザインを作成するのが主な仕事です。以下のように、印刷物、広告、ロゴ、パンフレット、ポスターなどを制作します。
広告やポスターの制作:チラシ、パンフレット、ポスター、広告など、印刷物のデザインを作成することがあります。商品の特徴を強調するために、目を引くデザインを考えます。
パッケージデザイン:商品がどんなものかを伝えるデザインにするために、様々な要素を考慮して商品パッケージのデザインを作成します。
モーショングラフィックス:アニメーションや動画などの映像作品のグラフィックデザインを担当することもあります。イメージを映像化し、物語の表現を助けるデザインを考えます。
一方でWebデザイナーは主にWebサイトを作るのが主な仕事です。そのWebサイトをパソコンやタブレット・スマホなど、異なるデバイスで表示ができるようにします。
さらにはWebデザインを制作するためにヘッダー画像が必要になったりすることもあります。
また、広告やサイトからクライアントのWebサイトへユーザを送客するためにはバナーが必要となりますが、そのバナーの制作もWebデザイナーがすることが多いです。
あと、メールマガジンのデザインやHTMLコーディング、画像の作成をすることもありますよね。
そうですね。WebデザイナーはWebサイトの制作だけでなく、画像制作や、グラフィックデザイナーの仕事になっている紙媒体(チラシ・名刺作成など)をすることも多いですよね。
Webデザイナーとグラフィックデザイナーそれぞれの必要なスキルを教えて
webデザイナーとグラフィックデザイナーは必要なスキルが違う部分もありますが、共通のことも沢山あります。
以下にそれぞれのスキルについて解説していきますね!
必要なスキルの違い
グラフィックデザイナーは、印刷物に関する技術的な知識(用紙の種類、印刷方法、カラーモードなど)・つまり、デザインを印刷用に最適化するプリントデザインの知識が必要です。
これらの知識は印刷物の制作をしないWebデザイナーには必要ではありません。
一方で、Webサイトを制作するWebデザイナーには、基本的なプログラミング言語(HTML+CSS+JavaScriptなど)のスキルが必要です。
また、Webデザイナーにはユーザーがストレスなく目的の情報に辿り着くことができるようにする『インターフェースデザイン』の知識を持っていることが重要視されています。
ただ、ユーザーの心理やニーズを理解し、ユーザビリティを高めるためのデザインをしていくという点では、Webデザインもグラフィックデザインも目指すべき方向は共通ですし、両方のスキルを兼ね備えたデザイナーも多く存在しています。
主に使用するソフト
グラフィックデザイナーが印刷物を制作する時に必要なソフトは主にIllustrator、Photoshop、InDesignなどがあります。
ただ、私の周りでチラシやポスター・看板のデザインをするグラフィックデザイナーがいるのですが、彼らは『Photoshopは仕事で殆ど使ったことがない』と言います。
また逆に、Webデザイナーは最低限IllustratorとPhotoshopの使い方を知っていると良いと言われていますが、『IllustratorがなくてもWeb制作では困らない』というWebデザイナーもいます。
連携先の違い
Webデザイナーは、開発者やマーケティング担当者、コンテンツライターなどと連携して、Webサイトやアプリケーションの開発に取り組みます。
一方、グラフィックデザイナーは、クリエイティブディレクターやアートディレクター、コピーライター、イラストレーターなどと協力して、デザインプロジェクトを進めていきます。
共通するスキルもある
Webデザイナーとグラフィックデザイナー両方に必要なスキルもあります。これらは、どちらの職種でも成功するために重要な要素となります。
- クリエイティブな問題解決能力: デザイン課題に対して創造的で効果的な解決策を見つける能力。
- 時間管理: 複数のプロジェクトやタスクを効率的に管理し、期限を守る能力。
- プロジェクト管理: プロジェクトの進行状況を把握し、必要に応じて調整を行う能力。
- 顧客やチームメンバーとのコミュニケーション能力: 効果的なコミュニケーションを通じて、アイデアやフィードバックを共有し、調整を行う能力。
webデザイナーとグラフィックデザイナー、お給料はどっちがいいの?
様々な職種の求人統計データを取り扱っている「求人ボックス 給料ナビ」によると、Webデザイナーの仕事の平均年収は約458万円と日本の平均年収と比較すると高い傾向にあります。
一方で、グラフィックデザイナーの仕事の平均年収は約442万円です。こちらも日本の平均年収と比較すると高い傾向にありますが、Webデザイナーの方が若干高い傾向にあります。
勤務地域や求められるスキルによって金額にもばらつきがあるので参考データとして見ておくと良いでしょう。
webデザイナーとグラフィックデザイナー、将来性があるのはどっち?
Webデザイナーの需要は増加傾向にあります。Webサイトやアプリケーションの開発は、企業や組織にとってますます重要になっており、ユーザーエクスペリエンス(UX)やユーザーインターフェイス(UI)デザインが注目を集めています。
また、デジタルマーケティングの普及により、Webデザインがビジネス戦略の一部となり、Webデザイナーの役割が拡大しています。これらの理由から、Webデザイナーの将来性は非常に明るいと言えます。
一方、グラフィックデザイナーはビジュアルコミュニケーションを通じて情報を伝えるデザインに特化し、イラストレーションや印刷を想定したデザインの知識が求められます。
どちらの職種にも共通するスキルもあり、両職種のスキルを習得するデザイナーもいます。自分に適したキャリアを選ぶために、それぞれのスキルを理解し、何を勉強するのか決めていきたいですね。
将来性に関しては、Webデザイナーとグラフィックデザイナーどちらも需要はありますが、技術の進歩や市場動向によって、Webデザイナーの方が高いと思います。
オンライン化が加速していることもあり、だんだんチラシや名刺などの紙媒体の制作需要が減ってきているためです。
確かに、駅構内の広告もポスターに代わってビジュアルスクリーンの動画に置き換わっているのを良くみます!電車内も動画広告が増えていますしね!
Webデザイナーとグラフィックデザイナー、目指すならどっち?
Webデザイナーとグラフィックデザイナーの両方に将来性がありますが、市場動向や技術の進歩を考慮すると、Webデザイナーの方が将来性が高いので、Webデザイナーを目指すのが良いですね。
ただし、Webデザインのスキルだけで満足していても生き残るのは難しくなってきます。
Webデザインとグラフィックデザインの両方のスキルを持つことをおすすめします。そうすることでWebサイトのデザインだけでなく、印刷物のデザインまで幅広く対応できるので、活躍の幅も広がり、そうしたデザイナはー貴重な存在になってくるでしょう。
まとめ:Webデザイナーとグラフィックデザイナーの違いと将来性
Webデザイナーとグラフィックデザイナーは、仕事内容や求められるスキルが若干異なりますが、一部共通な部分もあります。
また、差別化を図るために両職種のスキルを習得するデザイナーもいます。自分に適したキャリアを選ぶために、それぞれのスキルを理解し、何を勉強するのか決めていきたいですね。